ほしぴか堂

近郊の原子力発電所が事故を起こし、放射能を帯びた黒い雲が街へと迫る。女子高校生のハンナは密かに思いを寄せていた転校生のエルマーから突然キスをされた直後だった。喜んだのも束の間、けたたましい警報のサイレンにかき消される幸せな時間。街は一瞬にしてパニックに陥り、ハンナとエルマーは極限状況下で暴徒化した群衆に巻き込まれる。降りかかる様々な困難と恐怖…。
チェルノブイリ原発事故の翌年の1987年にドイツで発表され、センセーションを巻き起こした小説を原作に、今そこにある問題として、原発事故により引き起こされる極限状態の恐怖と、それを乗り越えていく少年少女の姿を描いたラブストーリー。